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矛盾について(その19) ブログトップ

8月15日(日) [矛盾について(その19)]

 それぞれにもっともな理由で、このままではどちらにも決め手がありません。そこでぼくが「次は必ず近くの店に行くとして、今日は天気がいいから海辺へ行こう」と言い、妻もそれに同意したとしましょう。めでたく交渉が整ったのですが、そのプロセスを振り返りますと、「海辺までドライブして、うまい魚を食べる」も「近場の安くておいしいレストランに行く」も、それだけでは「正しさの基準」を満たしておらず、「今日は海辺までドライブする」に「次回は近くのレストランに行く」が加わってはじめて双方が納得できる正しさになったということです。
 予め正しさの基準がどこかにあるのでしたら話し合うまでもないのですが、そんなものはどこにもありませんから、話し合いをすることによって新しく作り出すしかないのです。ぼくと妻は、たかが今日の昼飯をどうするかということについてであっても、それぞれの言い分をぶつけ合うことによって、正しさの基準を見つける努力をしているのです。
 事実の記述が対立するときは、事実に合致するかどうかという基準がありますから、それをもとに決着をつければいいのですが、意思表明が対立するときは、二つの意思をぶつかり合わせて、どこに落としどころがあるかを探るしかありません。双方が納得する落としどころが正しい解決です。
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