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矛盾について(その41) ブログトップ

9月6日(月) [矛盾について(その41)]

 釈迦の悟りの内容は後に四つの真理(四諦)という形に整理されます。
  苦諦 「生きることは苦しみである(居心地が悪い)。」
  集諦 「苦しみ(居心地の悪さ)の原因は煩悩である。」
  滅諦 「それに気づくことにより苦しみ(居心地の悪さ)に囚われなくなる。」
  道諦 「その気づきに至るには八つの正しい道を歩む必要がある。」
 生きることに居心地の悪さを覚えるのは煩悩の所為です。しかしその煩悩の存在に気づけば、そして煩悩があることで生きることがこんなに居心地が悪いのだと気づけば、もう居心地の悪さに囚われずにすむ。これが釈迦の悟りです。
 問題は煩悩です。いったい煩悩とは何か。この問題はあとでゆっくり考えなければなりませんが、結論を先取りしておきますと、煩悩の本質は我執です。「わがもの」という思いにとらわれること、これです。
 ぼくらはこの我執から脱却することはできません。ぼくらの中に「わがもの」へのとらわれがあるのではなく、ぼくらが「わがもの」へのとらわれそのものですから。ぼくらの中に煩悩の虫がいるのではなく、ぼくらが煩悩の虫なのです。したがって煩悩の虫を退治することは、ぼくら自身を退治することになります。
 釈迦が苦行を中断したのは、そのことに気づいたからだと思います。どんなに厳しい苦行によっても我執を退治することはできないと気づいたのです。
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