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矛盾について(その50) ブログトップ

9月16日(木) [矛盾について(その50)]

 いよいよ苦しみの原因とされる煩悩について述べなければなりません。 
 煩悩とは何かについては、仏教の歴史の中で精密な議論があるようですが、ここでは貪欲(“どんよく”ですが、仏教では“とんよく”と読むのが普通です)、瞋恚(“しんい”ですが、これも仏教では“しんに”と読ませます)、愚痴(これはそのまま“ぐち”です)を煩悩とするごく一般的な理解で十分です。
 まず貪欲とは「むさぼり」です。ぼくらは生きていくためにさまざまなものを必要とします。喉が渇けば水を求め、腹がへっては食べ物を求めますが、それだけでは貪欲でも何でもありません。ぼくらはただ水や食べ物を求めるだけでなく、人より少しでも多くの物を、少しでもいい物を求める、これが貪欲です。人と比べて「よく多く、よりいいものを」手に入れようとする、これが「むさぼり」です。
 ぼくは妻と二人だけの生活ですが、食卓に二つの皿が並びますと、どちらに多く盛られているか、どちらがいいかを瞬時に見比べています。われながら浅ましいと思いながら、でも、ぼくの眼がむさぼっているのです。
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