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矛盾について(その130) ブログトップ

12月6日(月) [矛盾について(その130)]

 「みんな悪人」ではないかと言いました。
 悪人にも程度の差があると言う人は「みんな悪人」とは思っていません、悪人がいる以上、善人もいると思っています。とんでもない善人から、どうしようない悪人まで直線上にさまざまな色合いで並んでいるのです。これが善人とか悪人とかを考えるときの普通の見方です。
 善人がいるから悪人がいて、悪人がいるから善人がいる。としますと「みんな悪人」などと言うのは、何も言っていないのに等しいのではないでしょうか。誰かを悪人というのは善人がいるからで、もし善人なんてどこにもいないとしますと、悪人とは一体何でしょう。
 世間の普通の見方では、善人も悪人も相対的だということです。「太郎は善人だ」というのは「太郎は次郎よりも善人だ」ということです。それを裏返せば「次郎は太郎よりも悪人だ」ということになります。こんなふうに善人も悪人も誰かと比較して「より善人」、「より悪人」ということに他なりません。
 相対的とは「他と比較して」ということで、ぼくらが普段使っている形容詞は例外なく相対的です。「これは美しい」も、他の何かと比較して美しい、あるいは美しさの標準的なレベルからすると美しいということで、他との比較が前提されています。
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