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矛盾について(その142) ブログトップ

12月18日(土) [矛盾について(その142)]

 どう考えても、この声―「お前は人の席を奪っている」―は理性の声ではなさそうです。もちろん欲望の声でもない。としますと、これはぼくらの内から出てくるものではなく、外からやってくるということになります。しかし、これがぼくらの意思ではないとすると、一体誰の意思なのか。「あなた」の意思としか言いようがありません。ただ「あなた」とは、「わたし」の外部としての「あなた」であって、どんなに頑張ってもそこへ到達することはできません。「あなた」から「わたし」への通路はあるのに、「わたし」から「あなた」への通路は遮断されているのです。このことはすでに何度も検討してきた通りです。
 「みんな悪人」について考えてきました。
 善人がいてはじめて悪人がいるのに、「みんな悪人」などと言うのはナンセンスではないのかということでした。これまでのところからはっきりしたのは、これは内部からの声ではなく、外部からの声だということです。「わたし」の声ではなく「あなた」の声。光を知らないものはここが闇であることを知ることができないように、善人を知らないものはここが悪人の世界であることを知る由もありません。
 この声は「あなた」からやってくるとしか考えられません。
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