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矛盾について(その193) ブログトップ

2月7日(月) [矛盾について(その193)]

「これは何か」を知ろうとするとき、ぼくらは後ろ(過去)を振り返っていますが、「何をするべきか」を決断するとき、ぼくらは前(未来)を見据えています。
 昨年北朝鮮が突然韓国の島を砲撃して世界を驚かせました。「この砲撃は何か」を知ることは、どうして北はこの時点でこんな冒険をあえてしたかを理解するということです。そのためにはそれに至るまでに何があったかを知らなければなりません。現実を理解するためには、その背景を知る必要があり、それは過去の歴史を遡ることに他なりません。
 それに対して「この出来事にどう対処すべきか」を決めるとき、眼は「これから先」を見ています。これまでの事実を分析した結果として、これから取るべき方策がいくつか示されるでしょう。その選択肢からどれを選ぶのが正しいか。それはこれまでの事実の分析としてどれが正しいかとは別のことです。
 前に「事実の記述」と「意思の表明」を区別しました。二人の間で「意思の表明」が対立したとき、自分の正しさの根拠としてそれぞれの「事実の記述」を持ち出すでしょう。正しい意思は正しい事実に基づかなければなりませんから、それは当然のことです。しかし正しい意思は正しい事実から自動的に生まれるものではありません。同じ「事実の記述」から対立する「意思の表明」がなされることはいくらでもありますから、「事実の記述」の正しさと「意思の表明」の正しさは別ものと言わなければなりません。
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