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矛盾について(その218) ブログトップ

3月4日(金) [矛盾について(その218)]

 「あなた」には思いがけなく遇うことができるだけだと述べてきました。
 教師としての「ぼく」は生徒である「きみ」に「こうしてほしい」と求めることができます。例えば「この本はとてもいい本だから、是非読んでほしい」と言うことがあります。そう言ったからといって、その通りに行動してくれるわけではありませんが、でも教師としての願いを伝えることはできます。でも、誰かに「あなた」として現われてくれるよう求めることはできません。そもそも誰が「あなた」としてたち現われるのか分からないのですから、求めたくても求めようがありません。
 「きみ」と「あなた」。もう少し考えてみたいと思います。
 「ぼく」と「きみ」との間には対称性があると言いましたが、それを相互性と言っても同じことです。「ぼく」が「きみ」に働きかけをすることができるとすれば、逆に「きみ」から「ぼく」への働きかけもあるということです。「ぼく」から「きみ」への働きかけはあるが、「きみ」から「ぼく」に働きかけることができないということは考えられるでしょうか。あるいはその反対に、「きみ」から「ぼく」への働きかけはあるのに、「ぼく」から「きみ」には働きかけることができないということはどうでしょう。サンタさんは子どもたちに贈り物をしてくれるのに、子どもたちはサンタさんに近づくことができません。そのように、「きみ」は「ぼく」にいくらでも近づけるのに、「ぼく」は「きみ」に近づけないということはあるでしょうか。
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