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矛盾について(その246) ブログトップ

4月5日(火) [矛盾について(その246)]

 科学はひとつの「物語」で宗教はもうひとつの「物語」という立場は、「悪しき相対主義」にならないでしょうか。そこに相互批判はありません。何だかおかしいなあと思っても、それを口にすることなく平和共存する。それでいいのでしょうか。ぼくがスピリチュアル系の友人に対して一番言いたかったのはそのことです。それではぼくとあなたとはいつまでも平行線のままだということ。ぼくはこちらにいて、あなたは向こうにいる。そしてどこまでも交わることがありません。それでほんとうにいいのでしょうか。互いに批判しあえることばを探すべきではないのでしょうか。
 見知らぬ人の「おはようございます」が「そのまま生きていていい」と聞こえたのは、その人を通して「仏の声」が聞こえているのだと言いたくなるのですが、そのように言ってしまうと宗教の世界に入ることになります。宗教の「物語」に生きている人には当たり前に聞こえるかもしれませんが、科学の「物語」に生きている人はそこで置いてきぼりになります。互いにことばが通じない人たちが同じ場所にいるというのは何とも言えず物悲しい光景です。
 タンソンニャット空港(ベトナム、ホーチミン)でのことを思い出します。予約していた飛行機が台風で飛ばなくなり、さて何とかして別の便を探さなければなりませんが、如何せん、ことばができません。言いたいことの10分の1くらいは何とか言えても、相手が何を言っているのかほとんど聞き取れない。あのときほど己の英語力のなさを痛感したことはありません。とにかく相手のことばを自分のことばに翻訳できなければにっちもさっちも行かないのです。

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