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矛盾について(その491) ブログトップ

12月7日(水) [矛盾について(その491)]

 少し前のことですが、何となくネットのニュースを見ていましたら、ある記事に目がとまりました。北海道・長万部町のキャラクター「まんべくん」がツイッターで「どうみても、日本の侵略戦争が全てのはじまり」なとど発言して炎上した、と。キャラクター「まんべくん」なるものがどういうものか知りませんが、長万部町は「政治と宗教の話題は注意するように」していたにもかかわらず、こうした政治的な発言(これがどういう文脈の中でなされたものかも不明)に反発する声が噴出して、結局ツイッターを閉じることになったそうです。
 いろいろ考えさせられました。ぼくらの日常の話題としては政治と宗教は一種のタブーとなっています。世故に長けた人は、政治と宗教の話題はさりげなく避けながら、差しさわりのない、毒にも薬にもならないようなことを話しています。ところが、それがツイッターという匿名の世界で話題となった途端、一挙に炎上してしまう。ここには現代を象徴するような薄気味悪い現実があります。顔を突き合わせての近しい関係においては無難な話題で済ませ、ネットの匿名世界では政治や宗教を巡って悪意のこもった言辞を撒き散らすのです。
 それにしても、どうして政治と宗教なのでしょう。どうも組織というものが絡んでくるからのように思われます。政治では党派、宗教では宗派。それぞれの派はなりふり構わず他派を攻撃することに憂き身をやつしています。他派を攻撃することによってはじめて自派の存立が図れるかのように。趣味やスポーツの世界でも組織は大切です。妻が趣味としている短歌の世界には多くの結社があり互いに切磋琢磨しているようです。また野球やサッカーはチーム同士の日々の戦いがすべてでしょう。でも、政治や宗教の場合とはその性格が大きく異なります。

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