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矛盾について(その549) ブログトップ

2月3日(金) [矛盾について(その549)]

 ぼくらの中にいる煩悩の虫が「オレが、オレが」と飛び出してきて、そのなすがままになっているのがキレた状態です。
 そのとき、ぼくらはもう煩悩に乗っ取られ、煩悩そのものになっていますから、これが煩悩なのだという自覚はありません。ただひたすら自分の存在が否定されたという怒りの渦の中に巻き込まれているだけです。「これは煩悩だ」と思うことなく煩悩のなすがままになっている、これがキレるということだとしますと、煩悩を抱きしめるには、まずもって「これは煩悩だ」という自覚が必要です。
 自覚するということ。
 よく「これはもう本人が自覚するしかない」と言うところからしますと、自覚することは他人からの働きかけで何とかなることではなさそうです。また本人としても「では自覚しよう」と思ってできることではないでしょう。努力してするものではなく、おのずと身につくものではないでしょうか。
 その点で気づくことに似ています。気づくのも、こちらからそうしようと思ってできることではありません。何だかよく分からないが、あるとき気づきがやってきて、もうすでに気づいている自分がいるのです。また感じることとも共通点があります。感じるのも、自分で感じるしかありませんが、かといって自分で感じようとして感じられるものでもありません。ふと感じるのです。

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