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矛盾について(その575) ブログトップ

2月29日(水) [矛盾について(その575)]

 もう少し怒りについて考えたいと思います。
 これまで怒りこそ苦しみの元凶だという前提で話を進めてきました。ですから、どうすれば怒りに煩わされずにすむか、怒りが湧きあがっても、どのようにすればすみやかに収まってくれるのかと考えてきたのです。
 しかし、怒りにもいろいろあるじゃないか、怒りは避けなければならないばかりではなく、むしろ積極的に怒らなければならないときもあるのではないか。こんな疑問が頭をもたげてこないでしょうか。『犠牲のシステム 福島・沖縄』で言いますと、犠牲になった福島や沖縄の人たちが怒るのは当然であり、怒りの声を上げることこそ大切ではないかと。
 鳩山元首相が危険な普天間飛行場を移転するに当たって、できれば海外、少なくとも県外と公約してきたのを、アメリカ当局との交渉がうまくいかないと見るや、辺野古という元の案に戻したときの沖縄の怒りはすさまじいものでした。
 ぼくも、政治家、しかも一国の首相が一旦口にしたことを、こうもやすやすとひっくり返せるものかと、唖然としました。普通なら穴があったら入りたいところだと思うのですが、この人は宇宙人と呼ばれるだけのことはあるのでしょうか、しゃあしゃあとして、それがまた怒りを燃え上がらせます。彼が釈明のため沖縄にやってきたとき、行く先々で「怒」と大書したプラカードで迎えられました。
 怒りはできるだけ慎まなければならないが、しかし、ここぞという時には怒らなければならないのではないか。

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