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2013年12月26日(木) [はじめての『教行信証』(その151)]

              11.化身土巻(その1)
(1)化身土って何?
 いよいよ最後の巻となりました。「顕浄土方便化身土文類」です。これまでの五巻はその頭に「顕浄土真実」ということばがついていました(「真仏土巻」は「顕浄土真仏土文類」ですが、これは言うまでもなく、「真実」の仏と「真実」の仏土についてということです)。ところがこの最後の巻は「顕浄土方便」とあります。これまではすべて「真実」を説いてきたが、ここでは「方便」を説くということです。
 これは一体どういうことか。
 すでに「真仏土巻」の末尾に、こう予告されていました。「さて報ということを考えてみますと、如来が因位において立てられた四十八願が成就して仏土が生まれたのです。だからこそ報というのですが、その本願にも真と仮があります。したがってそれによって生まれた仏土にも真と仮があるのです。」
 これを見ますと、真仏土に対して化身土と言いますが、この「化」は「仮」と同じ意味で使われていて、それは要するに「方便」だということが分かります。真の仏と真の浄土に対して、仮の仏と仮の浄土があり、それは方便としての仏と浄土だということです。
 そして、どうしてそのように真仏土と化(仮)身土があるのかというと、本願そのものに真と仮があるからだというのです。因としての本願に真と仮があるから、果としての仏土にも真と仮があると。
 しかし一体どうして本願すべてが真ではなく、その中に仮があるのか。法蔵菩薩はどうして真実の願いだけではなく、仮の願いを立てたのか。

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