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自己責任 [生きる意味(その17)]

(14)自己責任
 ちょっと堅苦しい話が続きましたので、身近な話題で肩をほぐしたいと思います。
 いつ頃からでしょうか、「自己責任」ということばが幅を利かし、何だか冷たい世の中になったなあと感じませんか。たぶん「小さな政府」とか「官から民へ」などということばと共に「自己責任」もひんぱんに使われるようになったと思います。 
 自己責任とは、「何かにつけて他人のせいにするな」ということです。
 ぼくが勤めていた高校にはいわゆる「勉強のできない生徒」がわんさといましたが、そんな生徒に対して、「お前が勉強できないのは、親が悪いのでも、先生が悪いのでも、社会が悪いのでもない、お前が努力しないからだ。だからその責任は自分で取らなければならない」と言う。これが自己責任です。
 このことば、確かにその通りなんだけど、いや、その通りだけに、よけい血も涙もないように感じませんか。世の中もうちょっと「持ちつ持たれつ」のところがあっていいのではないでしょうか。
 勉強ができないのは確かに本人の責任です。もっと一生懸命やればいいのです。でも、「よし、やるか」という気になった途端に、親から「おい、仕事を手伝え」と言われたり、「よーし、今度こそいい点取るぞ」と思っていた矢先に、先生から「こんなことが分からんで高校生と言えるか」とけなされたり、といったこともあるでしょう。そんなこんなで、ついついやる気が殺がれてしまう。
 それを、「すべてお前の責任だ」と言って済ますのは余りに冷たいのではないでしょうか。

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