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「答えは決まっている」か? [生きる意味(その35)]

(6)「答えは決まっている」か?
 疑問に思ったことを誰かに聞いてすぐ答えが見つかるような問いは、問いの名に値しません。そんなこと自分で調べなよ、と言われそうです。辞書を見るなり、今ならインターネットで簡単に知識を手に入れることができるからです。問いの名に値するのは、辞書やインターネットでは答えが出ないような問いです。それでこそ、信頼できると思える友達に「ぼくはこう思うんだが、きみはどう思う」と問うのではないでしょうか。
 その時答えはどこかにあるのでしょうか。昔、ある本(『学校を非学校化する』里見実著)を読んで印象に残ったのですが、こんなふうに書かれていました。
 「小さいこどもに“お天道様は東から昇って西に向かって動いているんだよね”といえば、必ず“バカだな、おじさん”とくるわけです。子どもたちにとっては、地動説が正しい知識です。じゃ、それをどこから学んだのかというと、これは本で読んだり先生が言ったり、とにかくいずれにしても与えられた知識です。実際に自分の経験から考えていけば、地動説になるはずがないですよね。お日さまは東から昇って西に沈むんです。」
 どうして地球が動いているって言えるんだい、とその子に尋ねたら、「だって、そう教わったもん」と答えるに決まっています。その子にとって答えは前もってあるのです。本の中か、先生の話か、いずれにしても答えは決まっていて、おじさんはそれを知らない。だから「バカだな」となる訳です。でも本当にそうでしょうか。「答えは決まっている」のでしょうか。

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