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「愛を生きる」 [生きる意味(その113)]

(17)「愛を生きる
 愛と言えば、思い出すことがあります。ぼくがまだ若く、「永遠の真理」に飢えていた頃のことです。ある宗教家がそんなぼくに愛の大切さを説いてくれたのですが、ぼくはその人に食ってかかったことがあります。「真理を掴まなければ、愛なんて何の値打ちもないじゃないですか」と。何が真理か分かっていないのに、どうして愛が大切だと分かるのかということです。
 その頃のぼくは真理を「所有したい」と熱望していたのです。生きることに付き纏う「居心地の悪さ」を一挙に解消してくれる真理を「手に入れよう」と必死でした。根本的な錯誤の中にいたのです。
 真理を所有することは、真理を生きることではありません。そして「いる」ことに関わる真理は、所有する真理ではなく、生きる真理でした。一方、愛はそれを生きることができなければ何にもならないとしますと、「いる」ことに関わる真理は愛のようなもの、いや、愛そのものかもしれません。
 ぼくは真理と愛とは全く別ものと考えていました。でも、先ほど言いましたように、ぼくが真理によって救われたとしても、ぼくの隣で誰かが救われていないなら、ぼくも実は救われていないのです。救いにはぼくもきみもないのでした。これは愛と言い換えてもいいのではないでしょうか。

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