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『末燈鈔』という書物 [『末燈鈔』を読む(その1)]

               『末燈鈔』を読む

                 はじめに

(1) 『末燈鈔』という書物

 みなさん、こんにちは。これから「『末燈鈔』を読む」を始めます。これは以前、中日文化センターでお話したことが元になっていますが、なにしろもう5年も前のことですので、新たに書き直して、バージョンアップしたいと思います。
 『末燈鈔』という書物は、晩年の親鸞が東国の念仏者たちに書き送った手紙類を親鸞の玄孫に当たる従覚が一冊にまとめたものです。「ゐなかのひとびと」からの質問に答えるかたちで、念仏の教えのかなめになることがらを中心に、噛んでふくめるように説き聞かせています。もちろん和語ですので、その意味でもしみじみと味わい深いものと言えるでしょう。(なお、親鸞の書簡集としましては他に『親鸞聖人御消息集』、『御消息集善性本』、『血脈文集』があります。)
 さて、どうして晩年の親鸞が常陸を中心とした東国の念仏者たちと頻繁に手紙のやり取りをするようになったのかを説明するためにも、ひと通り親鸞の生涯をふり返っておくことにしましょう。

  1173年(1歳)  日野有範の子として生まれる
  1181年(9歳)  出家得度 以後比叡山延暦寺で修行
  1201年(29歳) 山を下り、法然の門に入る
  1207年(35歳) 承元の法難 越後に流罪
  1214年(42歳) 常陸に向かう
  1232年(60歳) この頃京に帰る
  1256年(84歳) 善鸞を義絶
  1262年(90歳) 死去


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