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行と信と証と [『正信偈』を読む(その28)]

         第4章 至心信楽の願を因とす

(1)行と信と証と
 
 本願名号正定業(ほんがんみょうごうしょうじょうごう) 本願の名号は正定の業なり。
 至心信楽願為因(ししんしんぎょうがんにいん)     至心信楽の願を因とす。
 成等覚証大涅槃(じょうとうがくしょうだいねはん)   等覚を成り、大涅槃を証することは、
 必至滅度願成就(ひっしめつどがんじょうじゅ)     必至滅度の願、成就なり。

 (現代語訳) 「第十七願によりわれらに賜った名号は、往生のための正しい行であり、第十八願によりわれらに賜った至心信楽が、往生のための真実の信であって、その結果、第十一願によって今生において正定聚となり、必ず仏の悟りをひらき涅槃に至ることができるのです。」

 幸いなことに、この部分について親鸞自身が『尊号真像銘文』という書物で解説してくれていますので上げておきましょう。

 「本願名号正定業」といふは、選択本願の行といふ也。「至心信楽願為因」といふは、弥陀如来回向の真実信心なり。この信心を阿槈菩提(あのくぼだい、悟りのこと)の因とすべしと也。「成等覚証大涅槃」といふは、成等覚といふは正定聚のくらゐ也。このくらゐを龍樹菩薩は「即時入必定(そくじにゅうひつじょう、すなはちのときに必定に入る)」とのたまへり。曇鸞和尚は「入正定之数(にゅうしょうじょうしじゅ、正定の数に入る)」とおしえたまへり。これはすなはち、弥勒のくらゐとひとしと也。証大涅槃とまふすは、「必至滅度の願成就」のゆへに、かならず大般涅槃をさとるとしるべし。滅度とまふすは、大涅槃也。


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