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金剛心 [『正信偈』を読む(その133)]

            第19章 善導-信心こそ往生の因

(1)金剛心
            19
 開入本願大智海(かいにゅうほんがんだいちかい)  「本願の大智海に開入すれば、
 行者正受金剛心(ぎょうじゃしょうじゅこんごうしん)  行者、正(まさ)しく金剛心を受けしめ、
 慶喜一念相応後(きょうきいちねんそうおうご)   慶喜の一念相応して後、
 与韋提等獲三忍(よいだいとうぎゃくさんにん)  韋提と等しく三忍を獲、
 即証法性之常楽(そくしょうほっしょうしじょうらく) 即ち法性の常楽を証せしむ」といえり。

 (現代語訳) 善導大師はこう言われます、「本願の智慧の海に入ることができましたら、金剛のように堅い信心が授かり、また喜びがこころに湧き上がります。そしてその後、韋提希夫人と同じく、喜忍・悟忍・信忍の三忍を得ることができ、必ずや浄土に往生することができるのです」と。

 光明と名号を弥陀より賜り、それが往生の因と縁となるということでした。ところで光明と名号を賜ることにおいて善人も悪人もありません。定善・散善を行う善人と、十悪・五逆を行う悪人の区別は<する>ことの世界、自力の世界でのこと、他力においては、どんな人であるかは一切関係ありません。
 すべての衆生に分け隔てなく光明と名号が与えられ、かくして本願の海に入ることができるのですが、さてそのときに「正しく金剛心を受け」なくてはなりません。金剛心とは金剛のように堅い信心のことで、光明・名号とともに信心も与えられるということです。光明と名号だけでは不十分で、そこに信心がなければなりませんが、その信心もまた弥陀より賜るというのです。
 

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