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『浄土和讃』を読む(その2) ブログトップ

『浄土和讃』とは [『浄土和讃』を読む(その2)]

(2)『浄土和讃』とは

 さて『浄土和讃』ですが、経典などをもとに阿弥陀仏とその浄土を讃嘆するもので、118首を数えます。その内容をあらかじめ見ておきましょう。

 1.冠頭讃2首
 2.讃阿弥陀仏偈和讃48首―曇鸞の『讃阿弥陀仏偈』をもとに、仏・浄土を讃嘆
 3.三部経和讃36首―浄土三部経(『無量寿経』、『観無量寿経』、『阿弥陀経』)を讃嘆。
 4.諸経和讃9首―浄土三部経以外の経典により阿弥陀仏を讃嘆
 5.現世利益和讃15首―真実信心を得たものの現世利益を讃嘆
 6.勢至和讃8首―『首楞厳経』をもとに勢至菩薩を讃嘆

 まず冠頭讃2首を読みましょう。
 第1首「弥陀の名号となへつつ 信心まことをうるひとは 憶念の心つねにして 仏恩報ずるおもひあり」
 第2首「誓願不思議をうたがひて 御名を称する往生は 宮殿(くでん)のうちに五百歳 むなしくすぐとぞときたまふ」
 これが古来「冠頭讃」とよばれるのは、これから披露される和讃すべての冠頭におかれて、その序文としての働きをしているからでしょう。この二首は対照的で、第一首は本願を信じることの喜びをうたい、第二首は本願を疑うことの悲しみをうたっています。「信」と「疑」のコントラストが鮮やかで、そこからこの二首は「勧信誡疑(信を勧め、疑を誡める)」を表すとされてきました。さてしかし、この「信を勧め、疑を誡める」ということばは要注意です。そのままに「本願を信じなさい、疑ってはいけません」と受け止めますと、思わぬ落とし穴にはまるからです。
 さてしかしその議論に入る前に、まずこの二首をじっくり味わいたいと思います。


タグ:親鸞を読む
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